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十干
十二支

(き、つちのと)は、十干の6番目である。

陰陽五行説では性の陰に割り当てられており、ここから日本では「つちのと」(土の弟)ともいう。

概要[編集]

  • 「己」という漢字の起源についてはこれまで様々な提案がなされてきたが定説は無い[1][2][3]。十干の六番目を指す単語に用いるのは仮借による。
    • なお、字形の似ている已(い、すで)や(し、み)とは、意味も字源も異なる別の字である。これを、「こきの声、おのれつちのと下につき、いすでは半ば、しみは皆つく」と覚えた。
  • 十干を順位づけに使った場合には、己は6番目の意味となるが、己まで使われることはほとんどない。
  • 西暦年の下一桁が9の年が己のとなる。なお、年を表す時の別名は屠維徒維とも)[4]
  • 中国語化合物命名法では、ヘキサンヘキシル基など、炭素を6つ含む化合物や官能基に付けられる。
  • 反対側は、(きのえ)。
  • 恵方は、東北東やや東(75度)。

己を含む干支[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, p. 964, ISBN 978-957-520-168-5 
  2. ^ 林志強等 (2017), 《文源》評注, 北京: 中国社会科学出版社, p. 116, ISBN 978-7-5203-0419-1 
  3. ^ 葛亮 (2022), 漢字再発現――従旧識到新知, 上海: 上海書画出版社, p. 106, ISBN 978-7-5479-2884-4 
  4. ^ 古代天干地支的别称及解释_书法欣赏_词典网”. www.cidianwang.com. 2024年3月8日閲覧。

関連項目[編集]