User:Rahit91201/沙盒:修订间差异
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{{User sandbox}} |
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{{Selfref|青空文庫へのリンクを貼るためのテンプレートに付いては[[Template:青空文庫]]、[[Template:青空文庫著作者]]を参照}} |
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{{Infobox Short story |
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{{Infobox_オンライン情報源 |
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| name =蜜柑 |
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| サイト名=青空文庫 |
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| image = |
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| 画像=[[ファイル:Aozora Bunko Logo.png]] |
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| title_orig = |
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| URL=http://www.aozora.gr.jp/ |
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| translator = |
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| タイプ=電子図書館 |
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| author = [[芥川龍之介]] |
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| 分野= |
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| country = {{JPN}} |
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| 使用言語=日本語 |
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| language = [[日语]] |
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| 項目数=13,706作品 (2016年7月3日現在)<ref>{{Cite web |date= 2016-07-03|url= http://www.aozora.gr.jp|title= 青空文庫 Aozora Bunko|publisher= 青空文庫|accessdate=2016-07-03}} 青空文庫トップページ下部の「収録作品数」より。</ref> |
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| series = |
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| 閲覧=無料 |
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| genre = 短篇[[小说]] |
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| 登録=不要 |
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| published_in = 《蜘蛛の糸・杜子春》| publication_type =短篇小说 |
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| 著作権=青空文庫収録ファイルの取り扱い規準<ref name="kijun">[http://www.aozora.gr.jp/guide/kijyunn.html 青空文庫収録ファイルの取り扱い規準]</ref>に従う |
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| publisher = (新潮文庫) |
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| 運営= |
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| media_type = |
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| 資金=寄付 |
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| pub_date = 1968年11月19日 |
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| 営利性=非営利 |
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| chinese_pub_date = |
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| 設立=1997年2月<ref name="Shikumi">[http://www.aozora.gr.jp/shikumi.html 青空文庫の仕組み]のページより。</ref> |
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| preceded_by = |
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| 設立者= |
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| followed_by = |
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| 現代表= |
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| 執筆者= |
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| 現状=作品数増加中 |
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}} |
}} |
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'''青空文庫'''(あおぞらぶんこ)は、[[パブリックドメイン|著作権が消滅した作品]]や[[著者]]が許諾した作品の[[テキスト]]を公開している[[インターネット]]上の[[電子図書館]]である<ref name=asahi/>。[[富田倫生]]、[[野口英司]]、[[八巻美恵]]、[[らんむろ・さてぃ]]の4人が呼びかけ人となって発足した<ref>{{青空文庫|001739|55745|新字新仮名|青空文庫ものがたり}}</ref>。[[日本]]で著作権切れ作品をオンライン公開する動きの先駆者<ref>「メディア事情:ネットで文化遺産共有=国立情報学研究所客員教授・岡村久道氏」毎日新聞東京朝刊2006年9月10日26ページ</ref>。2015年の年間アクセス数の合計は880万件以上<ref>[http://www.aozora.gr.jp/aozorablog/?p=3606 青空文庫 2014年-2015年の年間アクセス増率分析] aozorablog 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2016年1月18日</ref>。 |
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{{文學}} |
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= 蜜柑(小說) = |
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《'''蜜柑'''》({{jpn|j=蜜柑|hg=みかん|rm=Mikan}})是[[日本]]小說家[[芥川龍之介]]根據自己的經歷寫成的短篇[[小說]]。於大正8年(1919年)5月在《[[新潮 (日本雜誌)|新潮]]》雜誌上以「我曾遇到的事情」為總標題,與《沼地》一同發表。 |
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収録作品はボランティアの手により[[JIS X 0208]]漢字の範囲で青空文庫形式テキストファイルや[[HyperText Markup Language|HTML]]として電子化されている。また、「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」に従い自由に利用出来るため、その収録作品は[[パーソナルコンピュータ]]のみならず[[携帯情報端末|PDA]]や[[携帯電話]]などの環境でも利用されている。テキストファイルである事から、大きな文字で印刷したり、テキストを読み上げるソフトウェアと組み合わせるなど、[[視覚障害者]]向けとしても利用が期待されている。 |
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全篇僅三千餘個日文字,但卻將人與人之間的溫情表現的淋漓盡致。 |
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青空文庫として閲覧ソフトウェアを開発したり提供したりはしていないが、[[電子辞書]]やiPhoneアプリなどで専用ビューアーがサードパーティによって開発されている<ref name=ondeck/>。 |
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== 内容簡介 == |
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描繪在横須賀車站乘坐的火車的主角「我」在車上遇見從家鄉出發去做傭工的女孩的故事。 |
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==収録作品== |
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在一個多雲的日落、對世俗感到疲勞與倦怠的「我」,對在火車發車後進入車廂,一眼看上去十三四歲、穿著骯髒的中下階層女孩感到不快。數分鐘後,小女孩不知道為什麼開始想要開窗戶,因當時火車是在隧道中,「我」一邊沐浴在煙灰中一邊咳嗽。當火車離開隧道的時候,鐵道口柵欄的對面有三個小男孩揮著手大喊。在那個瞬間,五六個橘子向著小孩上頭飛去。理解到這是女孩送給小弟們的餞別禮的「我」,從心底湧上開朗的感覺,霎時間忘卻了疲勞與倦怠。 |
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著者の没後50年を経て日本国内において著作権が消滅した、[[明治]]から[[昭和]]初期の作品が蔵書の大部分を占める。外国語作品の翻訳や著者自身により無償閲覧の認められた現代の作品もある。ジャンルは政治から趣味まで幅広いが、比較的文学作品([[時代小説]]・探偵小説などの娯楽作品も含む)が多い。必ずしも著名な作品が全て揃っているとは言えないが、日本語作品に関しては相当充実してきている(外国語作品の場合、翻訳者の著作権の関係で、まだ数が少ない)。また、マイナーな作品を保存・紹介できる利点もある。作品の電子化は現在進行形で進められており、2011年3月15日、収録作品数が1万点になった<ref>{{Cite web|author=工藤ひろえ|date=2011-03-16|url=http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110317_433203.html|title=青空文庫、収録作品が1万点に到達|publisher=[[INTERNET Watch]]|accessdate=2011-04-08}}</ref>。古くは[[森鴎外]]、[[夏目漱石]]、[[芥川龍之介]]など、近くは[[中島敦]](1942年没)、[[太宰治]](1948年没)、[[林芙美子]](1951年没)、[[宮本百合子]](1951年没)、[[堀辰雄]](1953年没)、[[坂口安吾]](1955年没)、[[高村光太郎]](1956年没)、[[永井荷風]](1959年没)、[[吉川英治]](1962年没)などの作品がある。 |
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作者以入微的觀察及精細的描寫將旅途中一點小小的片段,用白描的手法,將主角「我」的厭世與百無聊賴與小姑娘雖然衣著邋遢卻擁有一顆美好的心靈精細刻畫出來,形成了鮮明的對比,給人留下深刻的印象。 |
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== 運営 == |
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青空文庫はボランティアで運営されており、閲覧は無料<ref name=asahi>「(文化の扉)はじめての青空文庫 タブレット広まり利用者急増」朝日新聞2012年1月23日31ページ</ref>。開始当初サーバーは[[ボイジャー (企業)]]から提供された<ref name=Shikumi/>。1998年から1999年にかけて富田らが作業ルールとマニュアルを決めた<ref name=ondeck>『日本の電子出版を創ってきた男たち: この声を聞かずして、電子出版を語るなかれ。』 ISBN 978-4-86478-002-5 「日本が誇る青空文庫の軌跡」OnDeck編集部 2015年2月6日 </ref>。 |
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入力と校正はボランティアによって行われる<ref name=asahi/>。入力は底本を見ながらの手入力か[[スキャナー]]を使う方法で行われる<ref name=asahi/>。作品を入力する「入力者」と入力された作品を校正する「校正者」とは別々のボランティアが担当する<ref>[http://www.aozora.gr.jp/guide/kousakuin.html 工作員志願者へのお願い] (青空文庫)を参照。</ref>。そのため作品が公開されるまでには、作品を入力したあとで校正者が校正の予約をするまで作業状態が「校正待ち」となり、作業がストップすることになる。つまり入力者のボランティアが作品を入力しても校正者のボランティアが校正予約をして校正作業を完了しない限り作品を公開することはできない。そのため入力が完了しても作業状態が「校正待ち」のままになった作品が増加している<ref>「[http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp_person_all.zip 作業中 作家別作品一覧:全て(CSV形式、 zip圧縮)]」によると、[[2010年]](平成22年)1月29日の時点で「校正待ち」の作品は1695作品である。「校正待ち」の作品で最も古いものは[[戸坂潤]]の作品「現代唯物論講話」等で日付は[[2001年]](平成13年)7月28日である。一方、「[http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_person_all.zip 公開中 作家別作品一覧:全て(CSV形式、 zip圧縮)]」によると、[[2010年]](平成22年)1月29日の時点で「公開中」の作品は8736作品である。</ref>。これは入力者に対して校正者が不足しているためで、青空文庫が発足した当初から抱えている問題である<ref name="soramoyou">[[2010年]](平成22年)01月18日付け「そらもよう」掲載の[http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2010.html#000327 トレンドイーストによる校正支援]を参照。</ref>。この校正者不足問題に関しては、作品の校正作業なしで公開する案や、入力者による校正を認める案が提出されたことがあるが、これまでのところそれらの案は採用されていない<ref name="soramoyou" />。寄付金を原資とした「'''有償校正'''」が2011年(平成23年)12月16日に公開された作品から始まった<ref>{{cite news|title=寄付金を原資とした校正について|newspaper=そらもよう|publisher=青空文庫|date=2011-12-16|url=http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2011.html#000403|accessdate=2013-02-17}}</ref>。 |
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[[2013年]]8月に創設者の一人である富田が亡くなったことを機に、青空文庫への継続的な支援を目的とした「本の未来基金」が設立された<ref>[http://www.aozora.gr.jp/aozora_bunkono_shikumi.html 青空文庫のしくみ]</ref>。しかし2015年現在はエンジニアが不在の状態でのサーバ運用を余儀なくされており、サーバ自体も老朽化が問題になっている。このため同年5月に「『Code for 青空文庫』アイデアソン」が開催され、今後のシステム運用についての意見交換が行われた<ref>[https://atnd.org/events/66230 「Code for 青空文庫」アイデアソン #1] - ATND</ref>。その後同イベントを母体に、システム管理やコード改修などを行う「aozorahack」プロジェクトが立ち上がっている<ref>[https://github.com/aozorahack aozorahack] - GitHub</ref>。 |
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== 青空文庫形式 == |
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テキストファイルを青空文庫に収録する際にテキストファイルが従わなければならない書式のことを'''青空文庫形式'''という。 |
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青空文庫形式は、テキストファイルとして多くの環境で読む事ができるように規格化されている。できる限り底本の忠実な再現を目指しているが、改行や[[挿絵]]などの情報は原則として含まれない。 |
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青空文庫形式に対応しているテキストビューアや[[テキストエディタ]]もあり、[[ルビ]]や傍点などの再現も可能である。また、これらのテキストビューアでは本来の青空文庫形式に含まれない挿絵の情報を挿入したり、縦書き表示にしたりすることも可能であり、テキストを読みやすくするための様々な機能が用意されている。これらの[[ソフトウェア]]に関しては有料・無料問わず色々なものがある<!--ref>[http://www.sky.sannet.ne.jp/at-sushi/aozora/viewer.html テキストビューワー]を参照。</ref-->。 |
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=== ルビの表記 === |
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[[ルビ]]の表記は |と《》によって表現される。<ref>[http://www.aozora.gr.jp/KOSAKU/MANUAL_2.html HTML版工作員作業マニュアル 2.入力-1(青空文庫)]→(5)特殊な表記</ref>ルビを《》で囲んだり|でルビのかかる文字列を特定するのは、[[視覚障碍者読書支援協会]](BBA)<ref>{{Cite web|url=http://bba-book.net/|title=視覚障碍者読書支援協会|publisher=視覚障碍者読書支援協会|archiveurl=http://web.archive.org/web/20080616183035/http://bba-book.net/|archivedate=2008-06-16|accessdate=2011-05-29}}</ref>の原文入力ルールに合わせた<ref>{{Cite journal|和書|author=[[富田倫生]]|year=1999|month=9|title=〈イネーブル・ライブラリー〉としての青空文庫|journal=現代の図書館|volume=37|issue=3号(通巻 151)|pages=176-181|publisher=日本図書館協会|url=http://attic.neophilia.co.jp/aozora/genndainotoshokan.html|issn=0016-6332}}</ref><ref>[http://www.aozora.gr.jp/link2.html 「リンク」ページ(青空文庫)]</ref>ものである。 |
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{{Indent|青空|文庫《ぶんこ》}} |
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とあれば、「ぶんこ」というルビが「文庫」についていることを示す。 |
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{{Indent|本日は晴天《せいてん》なり。}} |
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のように、仮名と漢字の間に|が入る場合は|を省略することも出来る。 |
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{{Indent||ブルースカイ《青空》}} |
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のように、仮名にルビを強制的に振る時に使用することもある。 |
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=== 入力者注 === |
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底本の再現の補助として'''入力者注'''の形式も定められている。 |
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{{Indent|これ[#「これ」に傍点]を、使って下さい。}} |
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{{Indent|喉を掻き※[#「てへん+劣」、第3水準1-84-77]《むし》って}} |
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のように傍点を入れたり、[[JIS X 0208]]漢字に含まれない旧字や外字などを説明したりする時などに使われることが多い。 |
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== 問題 == |
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=== 著作権保護期間延長問題 === |
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[[2003年]]以降、米国政府は「[[年次改革要望書]]」を通じ、日本政府に対して[[著作権の保護期間]]を「個人の場合は死後70年・法人の場合は公表後95年」に延長することを要求している。これを受けて[[文化庁]]は、[[2007年]]中に[[文化審議会]]著作権分科会で結論を得ると表明している。保護期間を延長する法改正が実際にされた場合、青空文庫は改正法の施行から最短でも20年間は新規の作品登録が困難になるおそれがあるため、[[2005年]][[1月1日]]付けで反対声明を公表した。さらに、[[2007年]]1月1日からは同趣旨の[[請願]]署名を開始した<ref>[http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2005.html#000144 そらもよう 2005年01月01日 反対声明] (青空文庫)</ref>。 |
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日本国外では現に、[[エリック・エルドレッド]]([[:en:Eric Eldred|Eric Eldred]])や[[オーストラリア]]の[[プロジェクト・グーテンベルク]]の活動が著作権保護期間延長によって困難になってきている。青空文庫が延長反対を表明し、請願署名を行っているのも<ref>[http://www.aozora.gr.jp/shomei/ 著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名] (最終更新 2008年10月13日、青空文庫)</ref>、そうした前例を受けてのことである。 |
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[[2015年]]10月5日に大筋合意に達した[[環太平洋経済連携協定]](TPP)の中に著作権の保護期間延長を求める条項が含まれており、妥結の結果法改正が行われると青空文庫の活動にも影響が生じることから、今後を懸念する意見も出ている<ref>[http://thepage.jp/detail/20150808-00000004-wordleaf TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる?] - THE PAGE・2015年8月8日</ref>。 |
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=== ケヶ問題 === |
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青空文庫の作業規定では、底本の「ケ」を「こ」「か」「が」と読む場合は「[[ヶ]]」に置き換えて入力するように方針を決めている<ref>[http://attic.neophilia.co.jp/aozora/task/small_or_large/guide_line.html 区点番号5-17と5-86の使い分け指針] (青空文庫)</ref>。例えば、底本に「[[霞ヶ関|霞ケ関(かすみがせき)]]」とある場合には、「ケ」を「が」と読むので「霞ヶ関」として入力する。さらに、青空文庫形式のファイル末尾の注釈に「※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。」と注記する必要がある<ref>[http://www.aozora.gr.jp/guide/kisai.html 青空文庫収録ファイルへの記載事項]</ref>。 |
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一方、作業規定の方針としては底本の文章は勝手な変更を加えずなるべく元のままで入力する規定もあり<ref>[http://www.aozora.gr.jp/KOSAKU/MESSAGE.html#ANK4 青空文庫からのメッセージ―本という財産とどう向き合うか]</ref>、「ケ」を「ヶ」に置き換えしない方がいいとする意見もある。現行の作業規定に従うことに賛成するグループと反対するグループとの間で論争になっている<ref>青空文庫の掲示板[こもれび]で批難の応酬が続いていたが、決着を見ないまま2013年12月をもって掲示板は青空文庫のサイトから外された。</ref>が、未だ決着は付いていない<ref>賛成派の意見は[http://attic.neophilia.co.jp/aozora/task/small_or_large/2007_list.html 「ケ」のように見える文字の入力について] (富田倫生)を参照。</ref><ref>反対派の意見は[http://book.geocities.jp/oroorowalk/ke_noyoni.html 『「ケ」のように見える文字の入力について』批判](土屋隆)を参照。</ref>。 |
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=== Unicode問題 === |
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青空文庫ではテキストの[[文字符号化方式]]に[[Shift_JIS]]を採用している。そのためテキスト入力に際して次の例のような置き換えを行っている。 |
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森{{JIS2004フォント|鷗}}外→[[森鴎外]]、内田百{{CP932フォント|閒}}→[[内田百間]]、大倉{{JIS2004フォント|燁}}子→[[大倉てる子|大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子]] |
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置き換えを回避するため、[[Unicode]]の採用を求める声もあるが、[[包摂_(文字コード)|包摂]]分離のための見直しを公開済みの全てのテキストに対して行わなければUnicode化はできないと主張する運営側と、公開済みの分は保留として新規分からUnicode化すべきと主張するグループとの間で対立が生じている。 |
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== 関連書籍 == |
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*{{Cite book|和書 |
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|editor=青空文庫・本とコンピュータ編集室 |
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|title=青空文庫へようこそ――インターネット公共図書館の試み |
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|edition=初版 |
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|date=1999-11-11 |
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|publisher=トランスアート |
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|series=Honco双書 |
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|isbn=4-88752-115-4 |
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}} - 青空文庫と季刊『[[本とコンピュータ]]』編集部との共同編集。 |
|||
*{{Cite book|和書 |
|||
|editor=野口英司 |
|||
|title=インターネット図書館 青空文庫 |
|||
|edition=初版 |
|||
|date=2005-11-15 |
|||
|publisher=はる書房 |
|||
|isbn=4-89984-072-1 |
|||
}} - DVD-ROM1枚が資料として付属している。 |
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*『青空文庫 全』 - 2007年10月末から全国の公共図書館に無償配布したDVD-ROM付き小冊子<ref>詳細は[http://www.aozora.gr.jp/kizokeikaku/ 『青空文庫 全』寄贈計画のお知らせ]を参照。</ref>。なお、DVD-ROMの内容は[[BitTorrent]]で配信されている<ref>詳細は[http://d.hatena.ne.jp/Koumei_S/20090307/1236419281 「青空文庫 全」DVDのBitTorrent配信を始めました](2009.3.7 MediaLab Love)および[http://d.hatena.ne.jp/Koumei_S/20090309/1236625159 「青空文庫 全」DVDから2009/3/5までの差分配信を開始しました。](2009.3.9 MediaLab Love)を参照。</ref>。 |
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== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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{{Reflist}} |
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== 外部リンク == |
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* {{Official|http://www.aozora.gr.jp/|青空文庫}} |
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{{ebooks}} |
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{{Normdaten}} |
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{{DEFAULTSORT:あおそらふんこ}} |
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[[Category:電子図書館プロジェクト]] |
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[[Category:電子書籍]] |
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[[Category:戦後日本の文学]] |
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[[Category:文学のウェブサイト]] |
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[[Category:日本のウェブサイト]] |
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[[Category:1997年開設のウェブサイト]] |
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{{文學}} |
|||
'''青空文庫'''是[[日本]]將國內[[著作權]]已經進入[[公有領域]]的[[文學作品]]蒐集後,在[[網際網路]]上所建立的[[數位圖書館]],由[[富田倫生]]設立。 |
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== |
== 概要 == |
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[[著作權法 (日本)|日本著作權法]]規定,著作人死後50年著作權將消失。故青空文庫目前蒐集的作品以[[明治]]至[[昭和]]初期居多。2012年4月時,收錄了約11000份文獻。包括[[森鷗外]](1922年過世)、[[夏目漱石]](1916年)、[[芥川龍之介]](1927年)、[[中島敦]](1942年)、[[太宰治]](1948年)、[[林芙美子]](1951年)、[[宮本百合子]](1951年)、[[堀辰雄]](1953年)、[[坂口安吾]](1955年)、[[高村光太郎]](1956年)、[[永井荷風]](1959年)的作品。 |
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1917年俄國十月革命爆發後,促使日本無產階級文學萌芽。芥川受到此股時代潮流的影響,開始著重寫實的作品。本作品就是其代表之一。 |
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志願者將文字轉成[[JIS X 0208]]形式,以[[HTML]]格式數位化。 |
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當時的芥川在横須賀的海軍機械學校擔任教官,利用横須賀線列車通勤。大正8年(1919年)三月辭去教職後,以專職作者的身份,根據自己身邊發生的事情及旅途的見聞,以「偶然遇到的小事」作為主題,寫了一系列的短篇小說。《蜜柑》就是在這種背景下創作出來的,可以認為《蜜柑》這篇文章就是芥川創作傾向的轉捩點。 |
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== |
== 問題 == |
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=== 著作權保護期間延長問題 === |
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=== {{lang|ja|ケヶ}}問題 === |
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=== 校稿者不足問題 === |
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=== Unicode問題 === |
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== 關聯條目 == |
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http://novelu.com/mikan/<br> |
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* [[古騰堡計劃]] |
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http://rhinoos.xyz/archives/6455.html |
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* [[維基文庫]] |
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* [[Google圖書]] |
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== 外部連結 == |
== 外部連結 == |
||
*[ |
* {{ja}} [http://www.aozora.gr.jp/ 青空文庫] |
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{{Authority control}} |
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{{芥川}} |
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[[Category:日本 |
[[Category:日本文學]] |
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[[Category: |
[[Category:日本組織]] |
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[[Category: |
[[Category:非政府組織]] |
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[[Category: |
[[Category:數字圖書館]] |
2016年11月18日 (五) 14:07的版本
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Template:Infobox オンライン情報源 青空文庫(あおぞらぶんこ)は、著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館である[1]。富田倫生、野口英司、八巻美恵、らんむろ・さてぃの4人が呼びかけ人となって発足した[2]。日本で著作権切れ作品をオンライン公開する動きの先駆者[3]。2015年の年間アクセス数の合計は880万件以上[4]。
収録作品はボランティアの手によりJIS X 0208漢字の範囲で青空文庫形式テキストファイルやHTMLとして電子化されている。また、「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」に従い自由に利用出来るため、その収録作品はパーソナルコンピュータのみならずPDAや携帯電話などの環境でも利用されている。テキストファイルである事から、大きな文字で印刷したり、テキストを読み上げるソフトウェアと組み合わせるなど、視覚障害者向けとしても利用が期待されている。
青空文庫として閲覧ソフトウェアを開発したり提供したりはしていないが、電子辞書やiPhoneアプリなどで専用ビューアーがサードパーティによって開発されている[5]。
収録作品
著者の没後50年を経て日本国内において著作権が消滅した、明治から昭和初期の作品が蔵書の大部分を占める。外国語作品の翻訳や著者自身により無償閲覧の認められた現代の作品もある。ジャンルは政治から趣味まで幅広いが、比較的文学作品(時代小説・探偵小説などの娯楽作品も含む)が多い。必ずしも著名な作品が全て揃っているとは言えないが、日本語作品に関しては相当充実してきている(外国語作品の場合、翻訳者の著作権の関係で、まだ数が少ない)。また、マイナーな作品を保存・紹介できる利点もある。作品の電子化は現在進行形で進められており、2011年3月15日、収録作品数が1万点になった[6]。古くは森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介など、近くは中島敦(1942年没)、太宰治(1948年没)、林芙美子(1951年没)、宮本百合子(1951年没)、堀辰雄(1953年没)、坂口安吾(1955年没)、高村光太郎(1956年没)、永井荷風(1959年没)、吉川英治(1962年没)などの作品がある。
運営
青空文庫はボランティアで運営されており、閲覧は無料[1]。開始当初サーバーはボイジャー (企業)から提供された[7]。1998年から1999年にかけて富田らが作業ルールとマニュアルを決めた[5]。
入力と校正はボランティアによって行われる[1]。入力は底本を見ながらの手入力かスキャナーを使う方法で行われる[1]。作品を入力する「入力者」と入力された作品を校正する「校正者」とは別々のボランティアが担当する[8]。そのため作品が公開されるまでには、作品を入力したあとで校正者が校正の予約をするまで作業状態が「校正待ち」となり、作業がストップすることになる。つまり入力者のボランティアが作品を入力しても校正者のボランティアが校正予約をして校正作業を完了しない限り作品を公開することはできない。そのため入力が完了しても作業状態が「校正待ち」のままになった作品が増加している[9]。これは入力者に対して校正者が不足しているためで、青空文庫が発足した当初から抱えている問題である[10]。この校正者不足問題に関しては、作品の校正作業なしで公開する案や、入力者による校正を認める案が提出されたことがあるが、これまでのところそれらの案は採用されていない[10]。寄付金を原資とした「有償校正」が2011年(平成23年)12月16日に公開された作品から始まった[11]。
2013年8月に創設者の一人である富田が亡くなったことを機に、青空文庫への継続的な支援を目的とした「本の未来基金」が設立された[12]。しかし2015年現在はエンジニアが不在の状態でのサーバ運用を余儀なくされており、サーバ自体も老朽化が問題になっている。このため同年5月に「『Code for 青空文庫』アイデアソン」が開催され、今後のシステム運用についての意見交換が行われた[13]。その後同イベントを母体に、システム管理やコード改修などを行う「aozorahack」プロジェクトが立ち上がっている[14]。
青空文庫形式
テキストファイルを青空文庫に収録する際にテキストファイルが従わなければならない書式のことを青空文庫形式という。
青空文庫形式は、テキストファイルとして多くの環境で読む事ができるように規格化されている。できる限り底本の忠実な再現を目指しているが、改行や挿絵などの情報は原則として含まれない。
青空文庫形式に対応しているテキストビューアやテキストエディタもあり、ルビや傍点などの再現も可能である。また、これらのテキストビューアでは本来の青空文庫形式に含まれない挿絵の情報を挿入したり、縦書き表示にしたりすることも可能であり、テキストを読みやすくするための様々な機能が用意されている。これらのソフトウェアに関しては有料・無料問わず色々なものがある。
ルビの表記
ルビの表記は |と《》によって表現される。[15]ルビを《》で囲んだり|でルビのかかる文字列を特定するのは、視覚障碍者読書支援協会(BBA)[16]の原文入力ルールに合わせた[17][18]ものである。
とあれば、「ぶんこ」というルビが「文庫」についていることを示す。
のように、仮名と漢字の間に|が入る場合は|を省略することも出来る。
のように、仮名にルビを強制的に振る時に使用することもある。
入力者注
底本の再現の補助として入力者注の形式も定められている。
のように傍点を入れたり、JIS X 0208漢字に含まれない旧字や外字などを説明したりする時などに使われることが多い。
問題
著作権保護期間延長問題
2003年以降、米国政府は「年次改革要望書」を通じ、日本政府に対して著作権の保護期間を「個人の場合は死後70年・法人の場合は公表後95年」に延長することを要求している。これを受けて文化庁は、2007年中に文化審議会著作権分科会で結論を得ると表明している。保護期間を延長する法改正が実際にされた場合、青空文庫は改正法の施行から最短でも20年間は新規の作品登録が困難になるおそれがあるため、2005年1月1日付けで反対声明を公表した。さらに、2007年1月1日からは同趣旨の請願署名を開始した[19]。
日本国外では現に、エリック・エルドレッド(Eric Eldred)やオーストラリアのプロジェクト・グーテンベルクの活動が著作権保護期間延長によって困難になってきている。青空文庫が延長反対を表明し、請願署名を行っているのも[20]、そうした前例を受けてのことである。
2015年10月5日に大筋合意に達した環太平洋経済連携協定(TPP)の中に著作権の保護期間延長を求める条項が含まれており、妥結の結果法改正が行われると青空文庫の活動にも影響が生じることから、今後を懸念する意見も出ている[21]。
ケヶ問題
青空文庫の作業規定では、底本の「ケ」を「こ」「か」「が」と読む場合は「ヶ」に置き換えて入力するように方針を決めている[22]。例えば、底本に「霞ケ関(かすみがせき)」とある場合には、「ケ」を「が」と読むので「霞ヶ関」として入力する。さらに、青空文庫形式のファイル末尾の注釈に「※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。」と注記する必要がある[23]。
一方、作業規定の方針としては底本の文章は勝手な変更を加えずなるべく元のままで入力する規定もあり[24]、「ケ」を「ヶ」に置き換えしない方がいいとする意見もある。現行の作業規定に従うことに賛成するグループと反対するグループとの間で論争になっている[25]が、未だ決着は付いていない[26][27]。
Unicode問題
青空文庫ではテキストの文字符号化方式にShift_JISを採用している。そのためテキスト入力に際して次の例のような置き換えを行っている。
森鷗外→森鴎外、内田百Template:CP932フォント→内田百間、大倉燁子→大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子
置き換えを回避するため、Unicodeの採用を求める声もあるが、包摂分離のための見直しを公開済みの全てのテキストに対して行わなければUnicode化はできないと主張する運営側と、公開済みの分は保留として新規分からUnicode化すべきと主張するグループとの間で対立が生じている。
関連書籍
- 青空文庫・本とコンピュータ編集室 (编). 青空文庫へようこそ――インターネット公共図書館の試み. Honco双書 初版. トランスアート. 1999-11-11. ISBN 4-88752-115-4. 已忽略文本“和書
” (帮助) - 青空文庫と季刊『本とコンピュータ』編集部との共同編集。
- 野口英司 (编). インターネット図書館 青空文庫 初版. はる書房. 2005-11-15. ISBN 4-89984-072-1. 已忽略文本“和書
” (帮助) - DVD-ROM1枚が資料として付属している。
- 『青空文庫 全』 - 2007年10月末から全国の公共図書館に無償配布したDVD-ROM付き小冊子[28]。なお、DVD-ROMの内容はBitTorrentで配信されている[29]。
脚注
- ^ 1.0 1.1 1.2 1.3 「(文化の扉)はじめての青空文庫 タブレット広まり利用者急増」朝日新聞2012年1月23日31ページ
- ^ 『青空文庫ものがたり』:新字新仮名 - 青空文庫(日語)
- ^ 「メディア事情:ネットで文化遺産共有=国立情報学研究所客員教授・岡村久道氏」毎日新聞東京朝刊2006年9月10日26ページ
- ^ 青空文庫 2014年-2015年の年間アクセス増率分析 aozorablog 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2016年1月18日
- ^ 5.0 5.1 『日本の電子出版を創ってきた男たち: この声を聞かずして、電子出版を語るなかれ。』 ISBN 978-4-86478-002-5 「日本が誇る青空文庫の軌跡」OnDeck編集部 2015年2月6日
- ^ 工藤ひろえ. 青空文庫、収録作品が1万点に到達. INTERNET Watch. 2011-03-16 [2011-04-08].
- ^ 引用错误:没有为名为
Shikumi
的参考文献提供内容 - ^ 工作員志願者へのお願い (青空文庫)を参照。
- ^ 「作業中 作家別作品一覧:全て(CSV形式、 zip圧縮)」によると、2010年(平成22年)1月29日の時点で「校正待ち」の作品は1695作品である。「校正待ち」の作品で最も古いものは戸坂潤の作品「現代唯物論講話」等で日付は2001年(平成13年)7月28日である。一方、「公開中 作家別作品一覧:全て(CSV形式、 zip圧縮)」によると、2010年(平成22年)1月29日の時点で「公開中」の作品は8736作品である。
- ^ 10.0 10.1 2010年(平成22年)01月18日付け「そらもよう」掲載のトレンドイーストによる校正支援を参照。
- ^ 寄付金を原資とした校正について. そらもよう (青空文庫). 2011-12-16 [2013-02-17].
- ^ 青空文庫のしくみ
- ^ 「Code for 青空文庫」アイデアソン #1 - ATND
- ^ aozorahack - GitHub
- ^ HTML版工作員作業マニュアル 2.入力-1(青空文庫)→(5)特殊な表記
- ^ 視覚障碍者読書支援協会. 視覚障碍者読書支援協会. [2011-05-29]. (原始内容存档于2008-06-16).
- ^ 富田倫生. 〈イネーブル・ライブラリー〉としての青空文庫. 現代の図書館 (日本図書館協会). 1999, 37 (3号(通巻 151)): 176–181. ISSN 0016-6332. 已忽略文本“和書” (帮助); 已忽略未知参数
|month=
(建议使用|date=
) (帮助) - ^ 「リンク」ページ(青空文庫)
- ^ そらもよう 2005年01月01日 反対声明 (青空文庫)
- ^ 著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名 (最終更新 2008年10月13日、青空文庫)
- ^ TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる? - THE PAGE・2015年8月8日
- ^ 区点番号5-17と5-86の使い分け指針 (青空文庫)
- ^ 青空文庫収録ファイルへの記載事項
- ^ 青空文庫からのメッセージ―本という財産とどう向き合うか
- ^ 青空文庫の掲示板[こもれび]で批難の応酬が続いていたが、決着を見ないまま2013年12月をもって掲示板は青空文庫のサイトから外された。
- ^ 賛成派の意見は「ケ」のように見える文字の入力について (富田倫生)を参照。
- ^ 反対派の意見は『「ケ」のように見える文字の入力について』批判(土屋隆)を参照。
- ^ 詳細は『青空文庫 全』寄贈計画のお知らせを参照。
- ^ 詳細は「青空文庫 全」DVDのBitTorrent配信を始めました(2009.3.7 MediaLab Love)および「青空文庫 全」DVDから2009/3/5までの差分配信を開始しました。(2009.3.9 MediaLab Love)を参照。
外部リンク
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青空文庫是日本將國內著作權已經進入公有領域的文學作品蒐集後,在網際網路上所建立的數位圖書館,由富田倫生設立。
概要
日本著作權法規定,著作人死後50年著作權將消失。故青空文庫目前蒐集的作品以明治至昭和初期居多。2012年4月時,收錄了約11000份文獻。包括森鷗外(1922年過世)、夏目漱石(1916年)、芥川龍之介(1927年)、中島敦(1942年)、太宰治(1948年)、林芙美子(1951年)、宮本百合子(1951年)、堀辰雄(1953年)、坂口安吾(1955年)、高村光太郎(1956年)、永井荷風(1959年)的作品。
志願者將文字轉成JIS X 0208形式,以HTML格式數位化。
問題
著作權保護期間延長問題
ケヶ問題
校稿者不足問題
Unicode問題
關聯條目
外部連結
- (日語) 青空文庫